カテゴリー
樹脂

エレミゴム Elemi Gum

原料

  • カンラン科の木より採取する
  • マニラエレミゴム・・・フィリピン諸島

特性

  • 融点・・・77度〜120度
  • 半結晶の黄色樹脂
  • 軟質で粘気を持った樹脂
  • アルコール、エーテル、ベンゾール、クロロホルムに溶解する
  • テレピン、ペトロールには部分溶解

 

用途

  • 柔軟なワニスを求める時に、また、描画用ワニスとしても好ましい
  • しなやかさ、柔軟性があり他の樹脂との混合が良い
  • ワニスの粘度を調整したりするのに好ましい

 

修復用として

  • カンバスの裏打ちのための接着剤として(ダンマル樹脂、ロウ、エレミゴム)
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樹脂

コロファン Colophane, ロジン Rosin, コロホニウム Colophony

原料

各種の松の木(松脂)から照れピンを取り、残った残留物(樹脂分)

特性

  • 柔らかく砕けやすい
  • 融点・・・120度〜150度
  • ワニスの伸び、流動性を与える
  • テレピン、ペトロール、アルコール、エーテル等に完全溶解
  • コロファンを単一のワニスとしてはあまり好ましくない
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ガム

トラガカントゴム(Gum Tragacanth)

原料

  • レンゲソウ属のマメ科の灌木から採取

特性

  • 水に部分溶解(2〜3%)
  • 水に膨油(膨潤)する
  • 粘度を均一にするのが困難

主な用途

  • 水性絵具を厚塗りしたい場合
  • アラビアゴム+シリカ+グリセリン
  • アクアパスト
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ガム

アラビアゴム(Gum Arabic)

原料

  • 数種のアカシアより採取(アフリカ=セネガルガム種、インド、オーストラリア)

特性

  • 冷水に溶かしてもほとんど溶ける
  • ガムの柔軟性を維持させるために、グリセリンを少々入れる

 

ガムの濃度

  • 不透明水彩絵具・・・10% (水10:ガム1)
  • 透明水彩絵具・・・30%(水10:ガム3)
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画用の油

荏の油、えの油(Perilla Oil)

原料:エゴマの種子(中国、インド、日本)

沃素価 180〜200

特性

  • 乾燥は早い
  • 乾燥皮膜に不規則な斑紋、汚点が生じやすい
  • 亜麻仁油以上に黄化が強い
  • 油彩画にはあまり適さない油
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画用の油

サフラワーオイル(Safflower oil)

ベニ花の種子(インド、山形)

沃素価 130〜147

特性

  • ポピーとよく似る
  • 重合した油
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画用の油

ワルナットオイル(Walnut Oil)

胡桃の核、北部イタリア

沃素価:132〜168

成分

  • リノール酸50%
  • リノレン酸20%
  • オレイン酸20%

特性

  • リンシードより乾きが遅い
  • 黄変、亀裂が生じにくい
  • 腐りやすい
  • 歴史的には、中世ルネサンスのイタリア絵画によく使われる
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画用の油

ポピーオイル(poppy oil)

原料:ケシの種子(黒ケシ)、北部フランス、スペイン、ドイツ、アジア

沃素価:131〜143

成分

  • リノール酸59〜65%
  • リノレン酸0〜少々
  • オレイン酸28〜29%

特性

  • リンシードに比べ乾きは遅い(リノール酸59〜65%、リノレン酸0〜少々、オレイン酸28〜29%)
  • 乾燥皮膜が柔らかい(リノキシンが少ないので)
  • 黄色みは少ない
  • さらっとした質
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ログウッド( Logwood)

蘇芳(すおう)

ロイコ化合物、ヘマトキシン C16H14O6 −> 空気に触れてヘマテイン C16H12O6

ロックウッドの木から抽出する。(メキシコ、中南米、西インド諸島)

生木の内部では黄色、外部の空気に触れて暗褐色になる。

赤色染料、強い光に弱い。

古くは染料、水彩絵具のレーキ、インクとして使われていた。また、生物学用の染色液用に使われている。

331px-Haematoxylum_campechianum_Ypey69

画像はWikipediaより

Tab. 69 from Adolphus Ypey, Vervolg ob de Avbeeldingen der artseny-gewassen met derzelver Nederduitsche en Latynsche beschryvingen, Eersde Deel, 1813

published by Kurt Stüber, http://www.biolib.de

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マダー(Madder)

茜(あかね)

アリザリン(1.2ジオキシアントラキノン)C12H8O4・・・主成分

パープリン(1.2.4トリハイドロオキシアントラキノン)C14H8O5・・・アリザリンとごく近い成分

アカネソウ(Rubia Tinctrorium)の根から抽出される染料(ギリシャが原産)を体質顔料に吸着されたもの。塊根を発酵させ希硫酸で加水分解し色素を抽出させる。

染め付ける体質により帯紫赤色、ピンク色、赤、紫、帯褐黒色とできる。特に天然のこの茜はパープリン成分を含有しているためオレンジ赤、黄味のある暖かな色調を持ている。

  • ピンクマダー(Pink mader)
  • ローズマダー(Rose madder)
  • ディープマダー(Deep madder)

天然有機物レーキの中で最も安定している。透明で鮮やかで暖かな赤紫色。体質のある層の上に被覆した場合堅牢である。色液状の場合、光線により褪色を生じやすい。乾きは遅い。

吸油量100%〜125%

特にシルバーホワイトとの混色や白の上に被覆すると色味が吸収されやすいので注意。

現在、あるメーカーにはまだ天然のものを使用して絵具を作っているが、特に油絵具はほとんど人工合成である。

1868年に合成法が発明され、ナフトール系のアリザリン染料から作られている。

特性は天然のものと似ているが、色味のパープリン成分が無いため、暖かみの無い、冷たい紅紫色である。

吸油量24%〜45%

土性系との混色は不変性を失うので注意が必要。

 

付記

この物質の一番の興味はアリザリンを含んでいることである。 オレンジから赤の結晶となる。水にはほとんど溶けない。アルコールには容易に溶ける。また、不揮発性油、アルカリ性のものに溶解する。

アルコールや水性での溶解はローズ色になる。エタノールでは黄金黄、アルカリでは紫、濃縮して青になる。しかしこの場合、希釈して紫赤を得られる。

アリザリンとミョウバンとの混合物の沈殿したものから美しいローズ色が得られる。

Luminescents is a Moonshine Group Company の記述より

http://www.luminescents.co.uk/catalog/product_info.php?products_id=1107