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ラック(Lac Lake, Indian Lake)

生臙脂(しょうえんじ)

ラック色素 ラック酸 C20H14O11

ラックカイガラムシの幼虫がだす樹脂状の分泌物

インド、ビルマ、極東地方に産するCroton ficus類の一部の木の葉に寄生する

成分、色味共にコチニールから採ったカーマイン色素に似る。この色素はややくすみがある赤色。

耐久性がカーマインよりややある。東洋、西洋で古くから染料として使われていた。

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ドラゴンブロード(Dragon blood)

きりん血

東アジアに自生するCalamus draco(トウの一種)の実、樹皮からとる樹脂状の浸出物。

赤色染料。

色が褪せ、耐久性に欠ける。

15世紀頃の写本の彩料として、また着色ワニス、金、金属用のワニスにも使われていた。

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ティリアンパープル(Tyrian Purple)

古代紫

エッチュウバイ類(軟体動物)の小さい血管、のうほうからの分泌物。

地中海沿岸、イギリス諸島を含む大西洋岸にいる。

ホネガイ、Murex brandaris, Purpura haemostomaを含む数種より取れる。

色味はローマ法王の正装の色。

インク、洋皮の染料、写本などに彩料として使われた。8世紀〜12世紀頃に使われていた。

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セピア(Sepia)

イカ黒

烏賊墨(いかすみ)を用いて作られる。

甲イカの墨汁のうから分泌する黒、褐色味の分泌物

メラニン色素・・・窒素分を含有する複雑な有機化合物

古くは筆記用インク、18世紀頃ではペン画、水彩絵具として使われていた。

光りに弱く、退色しやすいが、水彩に用いて美しい色相を呈す。

現在でも水彩絵具として作っているメーカーがある。

油絵の具は人工配合で作られている。

  • バーントシェンナ+ランプブラック
  • ビスマークブラウン+ベンガラ+アイボリーブラック
  • バーントアンバー+ヴァンダイクブラウン+ランプブラック
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サフラン(Saffron, Auripetrum)

クロッカス、特にサフラン(Crocus Sativus)の華の柱頭を乾かした物から抽出する。

金色がかった黄色味。

媒染剤を使わずに直接メデュームと混ぜて用いる。

古く、絵画、写本、装飾絵の彩料として使われた。

食品の香料としても使われていた。

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サフラワー(Safflower)

紅、くれない、べにばな、Carthame(カルタム)

カルタミン色素(カルタミン酸)C25H24012

ベニバナ(Carthmuz tinctorius)の乾かした花冠から得る。

東洋、南ヨーロッパ、エジプトが主な原産地。

古く東洋では染料として使われている。化粧品工業でも使われている。

 

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サップグリーン(Sap Green)

クロウメモドキ属の木(ラムナスRamnus)の熟した槳果(しょうか)からの天然有機染料。

光りに大変弱く、褪色しやすい。

現在水彩絵具には天然のものがある。

油絵具は人工有機合成ナフタリン系(コールタール)のニトロソナフトロールで作られている。

 

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ケルメス(Kermes lake, Grain lake)

ケルメス酸 C18H12O9

南ヨーロッパ各地に産するケルメスカシの上にいる昆虫(Coccus ilicius)の雌の身体を干した物から得る。(ボクトガ科)

コチニールに似ている。色味のさえが弱い。

古くはエジプト初期より使われていたが、後にラックレーキ(インド)、コチニールレーキ(メキシコ)が出てきてこのレーキは使われなくなった。最も古い天然染料である。

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ガンボージュ(Gamboge)

雌黄(しおう)、藤黄、アルツィツア

ガム樹脂の一種

マンゴスチン科の各種の木(Garcinia)から採取する。

中国、インド、セイロン、タイが原産地

木に切り込みを入れ、黄褐色ミルク状の汁が流れ出す。空気に触れて固まる。

粒子は濃い黄色からオレンジ色味で、透過光ではかなり透明になる。

水性メデュームでは、耐久性がわりとある。

水彩絵具、揮発性ワニス、金色ラッカーとして用いられていたらしい。

初期フランドル派の絵にも使われていたらしい。東洋では古くより使われている。

水彩絵具では、あるメーカーは天然のものをだしている。油絵具では人工合成でも既製品化されていない。

 

商品名

水彩絵具:Gamboge(天然樹脂)

New Gamboge(人工有機合成)

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カーマイン(Carmine, Cochineal)

天然有機化合物系(染料)

天然動物色素

洋紅、コチニール

カーマイン酸 C22H20O13

アルミニウム塩、カルシウム塩(コチニール色素)

 

メキシコ、中南米に産する各種のサボテンに寄生するコカスカッチ(カイガラムシ)の昆虫、雌の体を乾かしたものから色素のコチニールを抽出して得る。

絵具にするには体質顔料に染め付けて作っている。

現在でもこの天然コチニールから作られた水彩、油絵具はあるメーカーであるらしいが、ほとんど人工化学合成のものである。(アリザリンレーキ、ローダミンレーキにより代用されて作られている。カーマインレーキ、クリムゾンレーキ)

天然のものは耐光性に弱い。褐色、褐色調に変化しやすい。特に水彩絵具の場合。油絵の具の場合割と光りにも安定しており、堅牢さがある。

Carmine Lake(Lague Carmine)

Crimson Lake(Lague Cramoisic)