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テルベルト(Terre Verte, Terre Vert)

主成分は硅酸鉄を含む粘土質の一種(天然緑土)

Mg(Fe)O・CaO・2SiO+(Mg・Fe)O(Al・Fe)2O3・3Sio2

無機鉱物

水酸化鉄・水酸化マグネシウム・ケイ酸アルミニウム・カリ

良質のものとしてイタリアのVerona(ベローナ)近くモンテバルト地方の物が良いと言われている。

Celadonite, Terre de Verone

色味は中間調の黄緑色〜淡緑灰色。

良質の物はサルビアの葉の色に近い灰緑色。

耐光性、空、酸、アルカリにも安定している。

隠蔽力が弱く透明色。

古典よりヨーロッパ絵画に多く用いられている。

テンペラ画、フレスコ画などに。

今日でも天然の物は手に入るが、多くは人工配合によって作られたものが多い。

透明酸化クローム(ビリジアン)・土性赤色顔料との配合が多い。

天然の物はテンペラ、壁画では下層などにも用いられている。

油彩ではグラシーとして。

 

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樹脂

シェラック Shellac

原料

  • カイガラムシ(ラックムシ)の樹脂性分泌物
  • インド、ビルマ、タイが原産地

特性

  • 最良質のものは粒が大きい、別名シードラックという
  • 融点・・・115度〜120度
  • テレピン、ペトロール、エーテル、ベンゼン、アセトンには部分溶解
  • アルコールに溶解

用途

  • フィクサチーフ用の樹脂
  • 画用のワニスとしては用いられていない
  • 木材累のワニスとして

594px-Schellak

 

画像はWikipediaより

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樹脂

エレミゴム Elemi Gum

原料

  • カンラン科の木より採取する
  • マニラエレミゴム・・・フィリピン諸島

特性

  • 融点・・・77度〜120度
  • 半結晶の黄色樹脂
  • 軟質で粘気を持った樹脂
  • アルコール、エーテル、ベンゾール、クロロホルムに溶解する
  • テレピン、ペトロールには部分溶解

 

用途

  • 柔軟なワニスを求める時に、また、描画用ワニスとしても好ましい
  • しなやかさ、柔軟性があり他の樹脂との混合が良い
  • ワニスの粘度を調整したりするのに好ましい

 

修復用として

  • カンバスの裏打ちのための接着剤として(ダンマル樹脂、ロウ、エレミゴム)
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樹脂

コロファン Colophane, ロジン Rosin, コロホニウム Colophony

原料

各種の松の木(松脂)から照れピンを取り、残った残留物(樹脂分)

特性

  • 柔らかく砕けやすい
  • 融点・・・120度〜150度
  • ワニスの伸び、流動性を与える
  • テレピン、ペトロール、アルコール、エーテル等に完全溶解
  • コロファンを単一のワニスとしてはあまり好ましくない
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体質顔料(天然)

珊瑚末(Coral)

炭酸カルシウム(CaCO3

中国、日本では8世紀頃(天平時代)より絵具として用いたらしい。

ヨーロッパでは中性、主にオーピメントと混ぜて用いた例があったらしい。

絵の具として、下地材として用いることが出来る。

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体質顔料(天然)

雲母粉(きら Mica)

含水ケイ酸カリウムアルミニウム(H2KAI3(SiO4)3

天然の雲母鉱石の白雲母。別名アイシンガラス。電気の絶縁材として一般的に使われている。

塗料に混ぜ潤滑剤、顔料の強化材として用いられる。

金属と似た効果(輝き)があるため、中国、日本では線描画に使われている。

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体質顔料(天然)

方解石粉(方解末 Calcite)

炭酸カルシウム(CaCO3

水成岩形成鉱物(結晶質石灰岩)

白色、無色、透明・不透明と種類がある。

絵画用の下地材として用いることが出来る。日本画では多く用いられている。

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体質顔料(天然)

大理石粉(マーブルダスト Marble)

炭酸カルシウム(Ca(OH)2・CaCO3

石灰岩が変成作用により再結晶し、化石化したもの。

建築装飾材、彫刻材、石材などの残材を砕き、粉末にしたものが多い。

フレスコ画の下地材として石灰と混ぜてよく使われている。または、ろう画のための漆喰下地。絵画用の下地材として用いることが出来る。

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体質顔料(天然)

とのこ(ボールス Bole,赤ボールス)

鉄分を含む天然のケイ酸アルミニウム

中世初期以来、絵画用途として金箔地の下色、下地材料として用いられている。

 

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体質顔料(天然)

陶土(カオリン、白土、白ボルス、China Cly,Pipe Cly,Kaolin,White Bole)

アルミニウムの含水ケイ酸塩(Al2O3・2SiO2・2H2O)(主成分は炭酸カルシウム+微量の粘土)

カオリナイト(Al2SiO5(OH)4

高陵石ともいい、粘土(高陵土=カオリン)で土状の塊となって産出される。

水によって粘性を帯び、330度以上で脱水する。強酸、強アルカリに強い。

陶器の原料として使われている。中国では白壁に描く壁画の下塗りに利用したらしい。ヨーロッパでは、まれに膠と地塗り板の目止め材として使われたらしい。