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ベルデグリ,緑青,Verdigris

人工の二塩基性醋酸銅 Cu(C2H3O2)2・2Cu(OH)2

(天然の岩緑青・・・マラカイトグリーンは塩基性の炭酸銅)

古く古代より人工的に作り、用いていたらしいが、今日では作られていない。

古代の製法

銅を発酵したブドウの皮の上にかざしたり、または、酢を入れた樽に銅を封じ込めて作ったらしい。

中世の製法

金属銅片の上に醋酸ガスを作用させて作る粗製の醋酸銅を一度溶解させ、再び醋酸で再結晶させて顔料としたらしい。

醋酸銅(ベルデグリ、銅、銅塩)は天然樹脂質の液体に反応しやすく樹脂酸銅を作る。この溶液は緑色に染まり、透明な銅の緑として、また、乾燥させ、ガム・卵・エマルジョンメデュームなどとして、15世紀、16世紀中頃用いていたらしいと云われている。

Van Eyck Greenと称してこの時期フランドル、ドイツ、北イタリア地方で用いていたという暖かみのある銅系の青緑色は樹脂酸銅に天然の黄色有機染料(サフラン、ガンボージ、イエローレーキ等)を添加して作られたらしい。

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タルキースグリーン,Turkys Green

人工の炭酸銅

エメラルドグリーンの持つ色相の擬和物。色味はエメラルドグリーンと比べると鈍い。

混色での変色はエメラルドグリーンほど敏感に生じない。有毒である。

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シェーレグリーン,Scheeles Green

酸性亜砒酸銅 CuHAsO3

1778年スウェーデンのカルル・ウィルヘルムシェーレ氏が発明した。

製造当初は黄緑色であるが、時間と友に退色を生じてくる。ごくわずかな透明感をもつ。硫化物系顔料、硫化ガスに触れると黒変する。有毒。

二級品顔料のため、後に品質の良いエメラルドグリーンが1814年に発明され無くなっていった。

 

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エメラルドグリーン,緑青,Emerald Green,Vert Veronese

天然品の緑青(岩緑青、花緑青)

アセト亜砒酸銅 Cu(C2H3O2)2・3Cu(AsO2)醋酸銅と亜砒酸銅の複塩

1800年に製法を発明。1814年ドイツのザトラー氏が人工顔料として作った。

輝きのある鮮やかな新緑青色。隠蔽力大。酸・アルカリに不安定。耐光・空気。

熱に弱い、湿気にも不安定。毒性は他顔料中最も強い。(1g~10gで胃腸障害、15g以上で60時間以内に致死、パリグリーンと称して殺虫剤としても使われていた)。

混色は硫化物系、また、硫化ガスに触れると黒変しやすい。単独で用いれば色相は硬度もあり、堅牢である。

現在特に毒性が強いため、メーカーによってはエメラルドグリーン・ノーバ・ネオと称して色味だけを似せた新顔料系で作り、どの色との混色も可能、耐光性もあるとして出している。

樹脂油を上手く用いると変色の危険性、発色の冴えも維持できる。

混色して変色の影響が少ない色として、ストロンシャンイエロー、コバルトブルー等であるが、ただし、色の冴えは消失しやすい。