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体質顔料(人工)

シリカ(Silicon dioxide)

SiO2 二酸化ケイ素

天然は石英、鱗珪石、クリストバル石等より得る。人工的には高圧高温反応により得る。(シリカC,K,W)

水、酸には溶けにくく、アルカリ融解により可溶性のケイ酸塩となる。

油絵具の透明性を助長させる添加剤として。

水ガラス・・・Fluid silica(カリウムのケイ酸塩)1648年に発明。商品としては1825年頃より。強アルカリ、接着剤として、壁画などの仕上げのコーティング材料としての定着剤。

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体質顔料(人工)

リトポン(Lithopone)

ZnS・BaSO4、硫化亜鉛と硫酸バリウムの混合物

溶解した硫化バリウムに硫酸亜鉛を共沈して得た顔料。

複合顔料・・・硫化亜鉛30%+硫酸バリウム70%

毒性はない。微粒で不透明。亜鉛華に比べ、白さは似ているが隠蔽力は大きい。

耐アルカリ性、酸には弱い。熱には強い。光りには現在のものは品質が良くなり、耐光性もある。

1874年頃、英国のジョン・オアが発明。工業的に白さ、輝き、安価という特性を持つ。

内装ペイント塗料剤として多く使われている。

絵画材として、水となじみが良いため水性絵具(ポスターカラー、安物水彩絵具など)、または、水性地塗用に用いたりする。

油との関係はあまり好ましくなく、なじみ、つきが悪い。チョーキング、亀裂を生じやすい。(下地材とし、油性メヂュームにおいて)。安価であるため既製カンバスの地塗材に混入されることもあるらしい。

油絵の具には用いられていない。

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体質顔料(人工)

チタンバリウム

TiO2・BaSO4

酸化チタニウムと硫酸バリウムとの共沈させたもの。

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体質顔料(人工)

アルミナホワイト(Alumina White, Transparent White)

Al(OH)3,Al2O2、水酸化アルミニウム

硫酸アルミニウムの溶液にソーダ灰、カリウムのようなアルカリで処理するとゼラチン様沈殿物として得られる。(天然では、ギブス石、ダイアスポアとして産する)

給油量が大きい。(65〜70%)使いすぎると練った絵の具がペースト状からゴムの粘った塊になるおそれがある。両性化合物(PH4.5)。水和してゲル状(ゼラチン状)になる。

染料を吸着しやすい特徴を持つ。

レーキ顔料系の体質剤、絵の具の安価を計るための混入剤としても使われている。(古くより有機染料を沈殿定着させる無機体質顔料として用いられている)

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体質顔料(人工)

ベントナイト(Bentonite)

Al2O3・SiO・2H2O(水酸化アルミニウム、水酸化鉄、ケイ酸マグネシウムなど)

粘土鉱物の一種のモンモリロ石でコロイド状の粘土。

酸、アルカリに強いが、熱すると水を失いコロイドとしての粘性を失う。

純白色の特殊なものがあるが、一般にあるものは鉄分を含んでいるため暖色味の灰色をしている。

水と混ぜるとコロイドになる。水中では数十倍まで膨潤し、石鹸のようななめらかな軟らかい硬練りのゼリー状のペーストとなる。

絵の具の体質剤として用いられる。

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体質顔料(人工)

硫酸カルシウム

CaSO4・2H2O

食品添加物用として。

Gesso Sottile(硬石膏を殺したもの)

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体質顔料(人工)

炭酸カルシウム(沈殿性炭酸カルシウム、Calcium,Carbonate、沈殿性炭酸白亜・石灰)

Ca(OH)2・CaCO3

カルシウム塩水溶液に炭酸アルカリを加えると無色の沈殿物として得られる。

工業的につくられるもの

  • 重質炭酸カルシウム(石灰岩を粉砕してつくったもの)
  • 軽質炭酸カルシウム(石灰乳に二酸化炭素を焼き込んでつくったもの。粒子が細かく、白味が強い)

 

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体質顔料(天然)

珊瑚末(Coral)

炭酸カルシウム(CaCO3

中国、日本では8世紀頃(天平時代)より絵具として用いたらしい。

ヨーロッパでは中性、主にオーピメントと混ぜて用いた例があったらしい。

絵の具として、下地材として用いることが出来る。

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体質顔料(天然)

雲母粉(きら Mica)

含水ケイ酸カリウムアルミニウム(H2KAI3(SiO4)3

天然の雲母鉱石の白雲母。別名アイシンガラス。電気の絶縁材として一般的に使われている。

塗料に混ぜ潤滑剤、顔料の強化材として用いられる。

金属と似た効果(輝き)があるため、中国、日本では線描画に使われている。

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体質顔料(天然)

方解石粉(方解末 Calcite)

炭酸カルシウム(CaCO3

水成岩形成鉱物(結晶質石灰岩)

白色、無色、透明・不透明と種類がある。

絵画用の下地材として用いることが出来る。日本画では多く用いられている。