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樹脂

シェラック Shellac

原料

  • カイガラムシ(ラックムシ)の樹脂性分泌物
  • インド、ビルマ、タイが原産地

特性

  • 最良質のものは粒が大きい、別名シードラックという
  • 融点・・・115度〜120度
  • テレピン、ペトロール、エーテル、ベンゼン、アセトンには部分溶解
  • アルコールに溶解

用途

  • フィクサチーフ用の樹脂
  • 画用のワニスとしては用いられていない
  • 木材累のワニスとして

594px-Schellak

 

画像はWikipediaより

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ラック(Lac Lake, Indian Lake)

生臙脂(しょうえんじ)

ラック色素 ラック酸 C20H14O11

ラックカイガラムシの幼虫がだす樹脂状の分泌物

インド、ビルマ、極東地方に産するCroton ficus類の一部の木の葉に寄生する

成分、色味共にコチニールから採ったカーマイン色素に似る。この色素はややくすみがある赤色。

耐久性がカーマインよりややある。東洋、西洋で古くから染料として使われていた。

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ボーンブラック(Bone Black)

獣骨 C+Ca(PO4)2 炭素+灰分(燐酸石灰)

炭素Cは15%〜20%で着色力の小さい黒。燐酸石灰が赤みのある色味にしている。

脂肪分、膠質分を除去して焼成して作る。

吸油量90%。

被覆力はあるが着色力は小さい。

耐光性、アルカリ性。

乾きの遅い黒。

不透明色との混色はチョーキングを生じやすい。

透明色と混ぜるとその色味は不透明にする。

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ティリアンパープル(Tyrian Purple)

古代紫

エッチュウバイ類(軟体動物)の小さい血管、のうほうからの分泌物。

地中海沿岸、イギリス諸島を含む大西洋岸にいる。

ホネガイ、Murex brandaris, Purpura haemostomaを含む数種より取れる。

色味はローマ法王の正装の色。

インク、洋皮の染料、写本などに彩料として使われた。8世紀〜12世紀頃に使われていた。

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セピア(Sepia)

イカ黒

烏賊墨(いかすみ)を用いて作られる。

甲イカの墨汁のうから分泌する黒、褐色味の分泌物

メラニン色素・・・窒素分を含有する複雑な有機化合物

古くは筆記用インク、18世紀頃ではペン画、水彩絵具として使われていた。

光りに弱く、退色しやすいが、水彩に用いて美しい色相を呈す。

現在でも水彩絵具として作っているメーカーがある。

油絵の具は人工配合で作られている。

  • バーントシェンナ+ランプブラック
  • ビスマークブラウン+ベンガラ+アイボリーブラック
  • バーントアンバー+ヴァンダイクブラウン+ランプブラック
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ケルメス(Kermes lake, Grain lake)

ケルメス酸 C18H12O9

南ヨーロッパ各地に産するケルメスカシの上にいる昆虫(Coccus ilicius)の雌の身体を干した物から得る。(ボクトガ科)

コチニールに似ている。色味のさえが弱い。

古くはエジプト初期より使われていたが、後にラックレーキ(インド)、コチニールレーキ(メキシコ)が出てきてこのレーキは使われなくなった。最も古い天然染料である。

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カーマイン(Carmine, Cochineal)

天然有機化合物系(染料)

天然動物色素

洋紅、コチニール

カーマイン酸 C22H20O13

アルミニウム塩、カルシウム塩(コチニール色素)

 

メキシコ、中南米に産する各種のサボテンに寄生するコカスカッチ(カイガラムシ)の昆虫、雌の体を乾かしたものから色素のコチニールを抽出して得る。

絵具にするには体質顔料に染め付けて作っている。

現在でもこの天然コチニールから作られた水彩、油絵具はあるメーカーであるらしいが、ほとんど人工化学合成のものである。(アリザリンレーキ、ローダミンレーキにより代用されて作られている。カーマインレーキ、クリムゾンレーキ)

天然のものは耐光性に弱い。褐色、褐色調に変化しやすい。特に水彩絵具の場合。油絵の具の場合割と光りにも安定しており、堅牢さがある。

Carmine Lake(Lague Carmine)

Crimson Lake(Lague Cramoisic)

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インディアンイエロー(Indian Yellow)

オキサチン酸のマグネシウム塩、またはカルシウム塩 C19H16O11Mg・5H2O

古くベンガル地方のモンギールでマンゴの葉を食べた牛の尿から得ていた。

濃く鮮やかなオレンジ黄色味。耐光性、耐久性のあるものである。インドではペイント塗料、彩料として使われていた。

現在同色名のものは人工化学合成ヒドラジン系(アゾ系)で作られている。

 

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アイボリーブラック(Ivory Black, Noir d’ivoire)

動物性・・・茶赤味を持った黒

動物性炭素・・・象牙、象牙屑を焼いた黒

密閉した炉で空気を絶ち蒸し焼きして作る

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蜜蝋

蜜蝋(Bees Wax)

原料

  • 蜂の巣の蜜房
  • 働き蜂の腹部下側にある器官からの分泌物

 

特性

  • 融点・・・61度〜66度
  • ややもろく温めると可塑性になる
  • 晒し蜜蝋(白ロウ)・・・粘りが強いが未晒しよりもろい

 

 

カルナバロウ

原産

  • ブラジルなど、南米
  • 椰子類の一種、カルナウバノキの葉上に蓄積している

 

特性

  • 融点・・・82度〜86度
  • 湿気に対して蜜蝋より耐性が大きい

 

用途

  • 蜜蝋と同じように用いられるが、蜜蝋との混合、または、単一での絵画表面への被覆

 

混合比

  • 蜜蝋・・・100g
  • ペトロール・・・150cc

ニスがけした画面にさらに薄くかける保護表層皮膜の処方

  • 蜜蝋・・・1
  • カルナバロウ・・・2
  • セレシン・・・2