アルミン酸コバルト CoO・Al2O3、コバルトアルミン酸塩 CoO・nAl2O3(n=2~3)
現在のもの・・・酸化コバルトCo3O432%+酸化アルミニウムAl2O368%
1802年テナール氏が発明。1840年頃人工顔料として使い出されている。コバルトCoとアルミニウムAlとの割合により濃青から淡青色の色相を作る。
コバルトブルーペール(Cobalt Blue Pale)
コバルトブルー(Cobalt Blue)
コバルトブルーディープ(Cobalt Blue Deep)
ウルトラマリン青に比べ、隠蔽力は弱い。耐光性大・耐候性・熱性・酸・アルカリ。
化学的にも大変安定しており陶器の釉薬の青としても用いられている。吸油量130%。
乾燥性は速い。透明色から半透明色として、どんな彩色法にも耐えられる大変耐久性のある、堅牢な絵具である。
どの色との混色も可能。
高価であるためメーカーによっては擬和物、または体質剤を混入している場合があるらしい。(必要以上混入したものは見かけでは判別しにくいが、薄く展色した際に色味にコクがない。