炭酸カルシウム(CaCO3)
中国、日本では8世紀頃(天平時代)より絵具として用いたらしい。
ヨーロッパでは中性、主にオーピメントと混ぜて用いた例があったらしい。
絵の具として、下地材として用いることが出来る。
炭酸カルシウム(CaCO3)
中国、日本では8世紀頃(天平時代)より絵具として用いたらしい。
ヨーロッパでは中性、主にオーピメントと混ぜて用いた例があったらしい。
絵の具として、下地材として用いることが出来る。
含水ケイ酸カリウムアルミニウム(H2KAI3(SiO4)3)
天然の雲母鉱石の白雲母。別名アイシンガラス。電気の絶縁材として一般的に使われている。
塗料に混ぜ潤滑剤、顔料の強化材として用いられる。
金属と似た効果(輝き)があるため、中国、日本では線描画に使われている。
炭酸カルシウム(CaCO3)
水成岩形成鉱物(結晶質石灰岩)
白色、無色、透明・不透明と種類がある。
絵画用の下地材として用いることが出来る。日本画では多く用いられている。
炭酸カルシウム(Ca(OH)2・CaCO3)
石灰岩が変成作用により再結晶し、化石化したもの。
建築装飾材、彫刻材、石材などの残材を砕き、粉末にしたものが多い。
フレスコ画の下地材として石灰と混ぜてよく使われている。または、ろう画のための漆喰下地。絵画用の下地材として用いることが出来る。
鉄分を含む天然のケイ酸アルミニウム
中世初期以来、絵画用途として金箔地の下色、下地材料として用いられている。
アルミニウムの含水ケイ酸塩(Al2O3・2SiO2・2H2O)(主成分は炭酸カルシウム+微量の粘土)
カオリナイト(Al2SiO5(OH)4)
高陵石ともいい、粘土(高陵土=カオリン)で土状の塊となって産出される。
水によって粘性を帯び、330度以上で脱水する。強酸、強アルカリに強い。
陶器の原料として使われている。中国では白壁に描く壁画の下塗りに利用したらしい。ヨーロッパでは、まれに膠と地塗り板の目止め材として使われたらしい。
炭酸カルシウム(CaCO3)
軟体動物(貝類)の殻が原料で、一般に貝殻を焼いて粉にして作られる。
中国、日本の絵画の白絵具として古くから使われている。下地材としても用いられる。
酸化カルシウム(CaO)、生石灰(CaCO3)、消石灰(Ca(OH)2 水酸化カルシウム)
石灰岩(石灰石、大理石)は通常の緻密質のものは、古代のウミユリ類、サンゴ類の遺骸、貝殻などの堆積岩、または方解石の集合物である石灰岩が変成作用により再結晶し化石化したものが大理石である。
種々の形をした炭酸カルシウム、石灰石、大理石、白亜など・・・を加熱し、ほぼ完全に二酸化炭素(炭酸ガス)を出してしまえば、石灰ができる。
絵画材料として、消石灰が使われる。フレスコ画の下地材、彩色。漆喰、モルタル壁。
硫酸カルシウムの二水塩(CaSO4・2H2O)・・・非晶質石膏
セメントの混材、肥料、絵画材として。
焼き石膏、無水石膏の原料。
白色顔料、ゴムや製紙における充填剤、白墨の製造などに用いられる。
美術的用途としては焼成加工したものが多く使われている。
中世、ルネサンス時代、特に南欧、イタリアなどで板絵の下地塗料として膠と混ぜ、多く使われていた。今日でも下地材として使われている。
焼成加工・・・焼石膏(CaSO4・1/2H2O)、急結性石膏(硬石膏 CaSO4)
ボローニャ(Bolgna)石膏・・・イタリアのボローニャ地方より産出される天然生石膏。
Gesso Sottile・・・焼成加工された石膏を硬化しないように殺した石膏。人工的なものとして食品添加物用としての硫酸カルシウムがある。下地材としても使うことが出来る。
炭酸カルシウム(CaCO3)
色々ある天然産の炭酸カルシウムの一つ。
主に海中の微生物類の遺骸でできている。鉱床として世界中に広く分布している。軟質、色は白、灰白、黄白色をした岩石。被覆力は弱い。
不活性体であるが、強く熱すると酸化カルシウム(生石灰)に変化する。
人工的に作ったものは沈殿性白亜と呼ばれている。
充填剤、体質剤、安物のペイント類、鉛白、亜麻仁油と混ぜてパテとして用いられている。
北欧(フランドル地方)では古くより絵画用の下地材としてよく使われていた。今日でも石膏と同じように使われる。