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ストロンシャンイエロー,ストロンチウムイエロー,Strontian Yellow,Jaune de strontiane

人工無機顔料,酸化物素(焼成化合)系

クロム酸ストロンチウム SrCrO4

冴えがある淡黄色味。隠蔽力は大きい。光りに当たると緑味を帯びやすい。

酸・アルカリにあまり強くない。良質の物ならば耐光性がある。どの色とも混色可能。

乾燥後青みを生じやすい。エメラルドグリーンとも混色可能。(カドミウムイエローペールの代用として)

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ジンクイエロー,亜鉛黄,Zinc Yellow

亜鉛黄、Zinc Yellow

クロム酸亜鉛 ZnCrO4

塩基性クローム酸亜鉛と重クローム酸カリの複塩 3ZnCrO4+k2Cr2O7・nZnO

1809年に発明され、絵の具としては1850年頃使われ始める。淡黄色(明るくされたレモンイエロー)の色相の不透明。

毒性はない。硫化物にも安定。吸油量20〜22%、酸に弱いがアルカリに安定。光りに弱い。

鉛白との混色には注意。

コバルトブルーとジンクイエローとの混色した緑・・・美しい緑である

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クロームイエロー,黄鉛,Chrome Yellow,Jaune de Chrome

クロム酸鉛 PbCrO4

1797年に元素発見、1809年化学的製法発明。1818年油絵の具の製品化。しかし、19世紀の絵画に使われているのは限られていた。(英国ではターナー、オランダではゴッホにみられるが)

可溶性鉛塩をクロム酸アルカリまたは、重クロム酸アルカリ溶液に加えて作る。沈殿させる時の条件で決まる粒子の大きさ(製法条件の結晶構造を変えて)により色相を作る。

chromeYellow

着色力、隠蔽力、被覆力大。彩度が高い、安価。

光りに対しては経年して黒変したり、老化褐色変を生じることもある。耐久性に劣る。特に淡色ほど強い。硫化ガスで黒変。

一般的にアルカリに弱い。(変色する)鉛化合物のため毒性を持つ。不透明色。

混色にも不安定。(特に硫黄化合物を含む系列のものと)あまり勧められない絵の具である。乾燥性は速いほう。

 

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カドミウムイエロー,Cadmium Yellow,Jaune de Cadmium

硫化物系

硫化カドミウム CdS

1817年ストロマイヤーが発明。1846年頃油絵の具として商品化された。

可溶性のカドミウム塩の賛成溶液を硫化水素ガス、もしくは硫化アルカリで沈殿させて作る。沈殿時の条件により色相を出す。

cadmiumYellow

カドミウムイエローオレンジはセレン化カドミウムとの融合体。

カドミウムレッドと特性がよく似ている。

隠蔽力、着色力、被覆力が大きい。

耐光・空気・アルカリ性で、不透明色。

吸油量45%、乾燥も速い。

黄色絵の具中、最も耐久性が高く、堅牢な色である。

混色は、鉛系、銅系とは遊離硫黄分が含まれる事があるために避けた方がよい。特に、カドミウムイエローペールは要注意。黒変する。

レッドと同様に、プルシャンブルーとの混色は色味をにごらせる。イエローオレンジはセレンを含有するため毒性がある。

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オーレオリン,コバルト黄,Aureolin,Aureoline

亜硝酸第二コバルト加里 CoK3(NO2)6・H2O

錯化合物でコバルト・カリの亜硝酸塩。1848年製法発明。1861年、絵具として出回る。

彩度の高い美しい黄色味。隠蔽力、着色力は弱い。耐光・空気。

強酸・強アルカリにはやや不安定。高価である。

黄色絵具中、唯一の透明色である。耐久性もある。

混色は基本的にどの色とも可能だが、ただし、ウルトラマリンブルー、アリザリンレーキ系との混色は、変色・退色の恐れ有るため注意。

油絵具の中に、やや赤みの物と黄色みの物がある。

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オルピメント,雄黄,Orpiment

雄黄、Orpiment

天然鉱物

三硫化砒素 As2S3 天然硫化物

天然の鉱石から得る黄色をしたヒ素の硫化物。レモンイエロー色調をしている。

毒性が強いため顔料としては見捨てられている。光、空気に安定し、酸に弱いが耐アルカリ性。

古い絵画では粗挽き粒子でよく用いられていた。ヨーロッパ絵画でもオルピメントの名で多くの画家のパレットにあったが、確かではない。

(大原美術館のグレコ作受胎告知の天使のコスチューム部分に使われているらしい・・・。)

19世紀キングスイエローの名で呼ばれていた。

 

 

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イエローオーカー,Yellow Ocher,Ocre Jaune

天然無機顔料(天然土性、または、その風化したもの。)

ケイ酸アルミナと酸化鉄(Fe2O3+3H2O)

Gold Ocher・・・アルミナの含有量の多いもので同組成である。

Yellow Ocher Light/Pale・・・産地、組成分の比により色調が異なる。

淡黄色から赤褐色まで色味としてある。

酸・アルカリに安定しており、耐光性である。

熱には限界がある・・・焼成加工して無水塩化鉄として安置した顔料になる。色味はレッドオーカー、ライトレッド・オレンジ。

吸油量が大(65〜100%)のため、油絵具としては下層に用いると上層部に艶引き、チョーキング、亀裂を起こしやすいため注意。

油とは不透明を呈すが、産地により特に珪酸分を多く含有しているものは透明性を持つ。

油との乾燥性がやや悪い。

古くより彩料として絵画に用いられる。