カテゴリー

クロムオキサイドグリーン,Chrome Oxide Green,Oxide de Chrome

人工無機顔料,酸化物素(焼成化合)系

無水酸化クロム Cr2O3

含水酸化クロムが持つ結晶水を焼成して失った物。クロム酸鉛(クロームグリーン・クロム系顔料)とは異なる。

1862年頃より油絵の具として使われ出した。

耐熱・光・酸・アルカリである。オリーブ色の粉末で、着色力、被覆力が大きい。

不透明色で、どの色とも混色可能。乾燥性も速い。

どのような用法で用いても耐久性のある堅牢な絵の具。

 

カテゴリー

カドミウムグリーン,英国グリーン,Cadmium Green,Vert de Cadmium

硫化物系

含水酸化クロム(ヴィリディアン)+硫化カドミウム(カドミウム黄)またはウルトラマリン青を混ぜた物。

人工配合顔料である。そのため、メーカーによって配合の割合、色相が異なる。

硫化カドミウムが主体になったり、含水酸化クロムが主体になったりする。

不透明色。耐久性もある。乾燥性も速い。

彩度の高い緑である。

混色は硫化物が混入されているため、鉛系とは注意を要する。発色を鈍くする。

カテゴリー

エメラルドグリーン,緑青,Emerald Green,Vert Veronese

天然品の緑青(岩緑青、花緑青)

アセト亜砒酸銅 Cu(C2H3O2)2・3Cu(AsO2)醋酸銅と亜砒酸銅の複塩

1800年に製法を発明。1814年ドイツのザトラー氏が人工顔料として作った。

輝きのある鮮やかな新緑青色。隠蔽力大。酸・アルカリに不安定。耐光・空気。

熱に弱い、湿気にも不安定。毒性は他顔料中最も強い。(1g~10gで胃腸障害、15g以上で60時間以内に致死、パリグリーンと称して殺虫剤としても使われていた)。

混色は硫化物系、また、硫化ガスに触れると黒変しやすい。単独で用いれば色相は硬度もあり、堅牢である。

現在特に毒性が強いため、メーカーによってはエメラルドグリーン・ノーバ・ネオと称して色味だけを似せた新顔料系で作り、どの色との混色も可能、耐光性もあるとして出している。

樹脂油を上手く用いると変色の危険性、発色の冴えも維持できる。

混色して変色の影響が少ない色として、ストロンシャンイエロー、コバルトブルー等であるが、ただし、色の冴えは消失しやすい。